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SPF、PAってどう決めてるの? [紫外線対策]

サンスクリーン剤(日焼け止め)に書かれている「SPF50」、あるいは「PA++」といった表記、これは紫外線に対する防御力を示している指標なのですが、なぜ2つの指標があるのか気になったことはありませんか?この2つの指標、ご存知の方も多いと思いますが、初耳、という方のために簡単に説明しますと、SPFがUV-Bに対する防御力を示す指標で、PAがUV-Aに対する防御力の指標なんですね。「紫外線の基礎知識」と称して、紫外線の性質をまとめた時に触れたとおり、紫外線対策は、UV-A、UV-B両方の防御を考えなくてはいけませんので、「どちらか一方だけ」対策すればいい、というものではないんです。それでは、SPF、PAの求め方について簡単にまとめてみます。豆知識的な部分もありますがご容赦くださいね(^^;。


まず、SPFについてです。SPFとは、「Sun Protection Factor」の頭文字を取ったもので、UV-Bの遮断率を表しています。まず、人の背中の何も塗っていないところ(試料無塗布部)に太陽光に近似したランプを使って5、6段階の量の紫外線を16時間~24時間照射し、翌日かすかに赤くなった場所のうち一番少ない紫外線量を最小紅斑量(MED)とします(無塗布部のMED)。次に日焼け止めを塗ったところ(試料塗布部)にも紫外線を16時間~24時間あててこちらも翌日かすかに赤くなる一番少ない紫外線量を求めます(試料塗布部のMED)。この紫外線量(MED)の比が、この人で求めたSPFということになります。ただし、紫外線に対する抵抗力には個人差がありますので、10名以上の平均値をとる決まりになっています。

つまり、日焼け止め化粧品(サンスクリーン剤)を塗った場合、塗らない場合に比べて何倍の紫外線量をあてると翌日かすかに赤くなるか、を示しています。SPF10なら、塗らない場合と較べて10倍の紫外線量、SPF50なら塗らない場合と較べて50倍の紫外線量を当てると翌日にかすかに赤くなる、ということですね。ただし、このSPFの求め方から分かるように、数値が高いほど誤差が大きくなるため、50以上の値については「50+」と表示されるようになりました。

私たちが外出する場合で考えてみると、SPF10の日焼け止め化粧品(サンスクリーン剤)を塗って出かけた場合、塗ってなかった場合と較べて10倍長く屋外にいたとしても同じ程度しか紫外線の影響を受けない、ということです。SPF10を塗って1時間外出した場合は、塗らずに10時間屋外にいた場合と同じくらいの紫外線の影響しか受けない、ということです。



次にPAについて見てみましょう。PAとはProtection grade of UVAの略で、この略称から分かる通りUV-Aに対する防御力の指標です。太陽光に近似したランプからUV-Bを除去したUV-A照射光源を使い、照射後2~4時間で見られる皮膚の黒化を指標として、SPFと同じように試料塗布部と無塗布部との比を計算した値を求め、この値の大きさにより3 段階(PA+、PA++、PA+++)に分けて表示しています。このPA、日本発祥の基準ですので海外で販売されているものには書いていないことがありますから注意してくださいね。


ちなみに厚生労働省では、普段の生活であればSPF10、PA+程度で問題ないとの指針を出していますが、このように見てみると確かに日常生活であれば、外出時間もそれほど長くはありませんから、それほど数値の高いものでなくても問題なさそうですね。数値にこだわるよりは、肌に合うものを見つけて、夏だけでなく春~秋にかけては毎日塗ってケアすることの方が重要といえそうです。

タグ:SPF PA uva UVB
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